ガス代って自分で設定できるの?
ガス代の設定方法がわからない
そんな疑問にお答えします。
仮想通貨取引での悩みの一つ、メタマスクのガス代。
この記事では、初心者でも簡単にできるガス代の設定方法を詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分でガス代を設定して仮想通貨・NFTの取引ができるようになります。
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メタマスクでガス代が必要な時
そのため、NFTの購入など記録が必要な時に発生します。
NFTの購入・売却・送付
自分のウォレット間の移動でもガス代はかかるので、気にしておきましょう。
逆に、ブロックチェーンへ記録しない操作の場合は、ガス代はかかりません。
たとえば、OpenSeaで非表示に入っているNFTを表示する操作。
これは、OpenSeaの表示設定を変更しているだけで、ブロックチェーンとは関係ないからです。
仮想通貨の送金
ガス代がかかって大変と思ってたら、ちょっと視点を変えてみましょう。
ガス代を払うだけで個人間の送金ができるってことに。
仮想通貨の交換(スワップ)
スワップは、異なる仮想通貨に交換すること。
たとえばETHをUSDTに交換するプロセスを仮想通貨のスワップと言います。
仮想通貨のチェーン移動(ブリッジ)
ブリッジは、異なるブロックチェーン間で仮想通貨を移動させること。
たとえば、イーサリアムチェーンのETHを、ポリゴンチェーンのWETHに変更する操作です。
基本的にデフォルト設定でOK
メタマスクは、特に設定をしなくても自動的に適切なガス代を設定してくれます。 表示されたガス代のまま「承認」をすれば問題ありません。 ただし、下記の場合は設定が必要になります。
設定方法を紹介していきます。
メタマスクのガス代を3つから選択する
NFT購入時や仮想通貨の送金時のガス代を、3つの選択肢から選ぶことができます。
- 低:ガス代を節約できるが、処理に時間がかかる
- 市場(マーケット):平均的なガス代
- 積極的(アグレッシブ):ガス代が上がり、処理速度が上がる
上から順に、処理速度が「低速~高速」になると考えて問題ありません。
基本的には「市場(マーケット)」がオススメ。 個人的に「低」を選ぶ時は
など急がなくても大丈夫な時に、利用します。 ただし、ブロックチェーンが混み合ってる時は「低」を選ぶと詰まってしまい、処理がエラーになりガス代だけ発生することもあるのは理解しておきましょう。
逆に、処理を早くしたい時は「積極的(アグレッシブ)」を選択するとよいです。 スマホアプリで設定する方法は
表示されたガス代をタップ。
「推奨ガス代を編集」をタップ。
「低・マーケット・アグレッシブ」から選択します。
パソコンの場合、
「サイト提案」か「高度な設定」をクリック。
「低・市場・積極的」から選択します。
メタマスクの取引が詰まった時は、「メタマスクのトランザクション詰まり4つの対処法」の記事を参考に対処してください。
メタマスクのガス代を手動で設定する
手動で変更できるので、ガス代を「高く or 低く」することができます。 ただし、「低」より低く設定すのは、処理エラーになることがあるのでオススメしません。 ガス代だけかかり、損してしまうからです。 ※エラーになるとブロックチェーンに「エラーになった」と書き込むためのガス代が発生。 そのため、ガス代を積んで処理速度を上げる目的で設定することが多くなります。
「NFTのクリック戦争に勝つ方法」で早押しに勝つコツを詳しく解説しているので、参考にしてください。
スマホアプリで設定する方法は
表示されたガス代をタップ、「推奨ガス代を編集」とすすめ
「高度なオプション」をタップします。
調整するのは、
・最高優先手数料
・最高手数料
の2ヶ所。
手入力もできますが、打ち間違えるとそのままガス代になってしまいます。 アグレッシブを選択した後に、「+」で1Gweiずつ上げていくとよいです。 上げれば上げるほど処理は早くなりますが、+50Gweiまでを目安にしましょう。 それ以上は、無駄にガス代がかかるだけになります。 上げる数値は揃えておきます。 最高優先手数料を+10Gweiにしたら、最高手数料も+10GweiにすればOKです。 調整したら「保存」で完了。
パソコンの場合は、
「高度な設定」か「編集」をクリックします。
「優先手数料」を変更した分だけ、「最大基本手数料」を変更すればOKです。
ガス代の用語解説
ガス代に関する基本的な用語は、以下のとおりです。
基本手数料(Base fee)
基本手数料は、ブロックチェーンのネットワークを利用する手数料のこと。 イーサリアムのネットワークが混雑するほど高くなる仕組みで、自分では設定できません。
優先手数料(Priority fee)
優先手数料は、ブロックチェーンの処理を確認する人に支払う手数料です。 優先手数料が多い注文を優先的に処理されます。 チップをはずんで、早くやってもらうイメージ。 自分で設定できるので、高くすることで処理を早められます。
手数料の単位Gwei(ギガウェイ)
手数料の単位であるGweiは、0.000000001ETH(=10億分の1イーサ)です。
メタマスクでガス代を設定するメリット・デメリット
ガス代を設定することで、取引コストをおさえて、取引スピードを調整することができます。
ガス代の節約
ガス代を適切に設定すると、取引コストを下げることができます。
・NFTを他のウォレットに送付する際など、急がなくてよい時は「低速」にする。
・ガス代が高騰している時間帯を避ける
といった方法は、ガス代の節約に有効な手段です。
取引スピードの調節
ガス代を高く設定することで、処理速度を速めることができます。
NFTの発売日など、競争が激しい時はガス代を高く設定してゲットしましょう。
詳しいやり方は「NFTのクリック戦争に勝つ方法」を参考にしてください。
細かい調整は難しい
ガス代の数値を手動で調整するのは、初心者にとっては難しいです。
- 低
- 市場(マーケット)
- 積極的(アグレッシブ)
そのため、慣れるまでは3つのうちから選ぶのがオススメです。
普段は、市場。
急がなくてイイ時は、低。
競争で勝ちたい時は、積極的
にすればOKです。
メタマスクのガス代Q&A
メタマスクのガス代に関する、よくある質問にお答えします。
メタマスクのガス代はどのように決定される?
ガス代は、取引の優先度とネットワークの混雑状況によって決まります。
ネットワークが混雑しているときにはガス代が高くなります 。
ガス代を安くする方法はありますか?
- ガス代が安い時間帯を狙う
- ガス代を調整する
- ガス代の少ないネットワーク(例:Polygon)を使用する
ことでガス代を安くできます。
ガス代のデフォルト設定を変更できますか?
はい、できます。
メタマスクの取引画面で「編集」をクリックし、高度なオプションからガス代を手動で設定できます。
ガス代の履歴を確認する方法は?
Etherscanに自分のウォレットアドレスを入力すると、過去の取引とそれにかかったガス代の履歴を確認できます。
Etherscanについては、「イーサスキャン(Etherscan)の使い方と初心者向けの4つの見方」を参考にしてください。
メタマスクのガス代設定画面にアクセスするには?
実際に取引しなくてよいですが、NFTの購入手順をすすめるなどで、取引画面を表示します。
取引画面で「編集」ボタンをタップし、高度なオプションからガス代設定画面にアクセスできます。
ガス代が不足している場合、取引はどうなる?
ガス代が不足していると、取引は失敗し、失敗分のガス代がかかります。
もったいないので、ガス代分のお金をメタマスクに入れておきましょう。
取引が失敗した場合、ガス代はどうなる?
取引が失敗した場合でも、ガス代がかかります。
「取引が失敗した」と、ブロックチェーンに記録されるためです。
メタマスクのガス代設定はモバイルアプリでも変更できますか?
はい、モバイルアプリでも取引画面からガス代の設定を変更できます。
ガス代の相場はどのくらい変動しますか?
ガス代の相場はネットワークの混雑状況により大きく変動します。
混雑していなければほとんど変動しませんが、取引が多くなるイベントがあると混雑して急激に上がります。
メタマスクの設定以外でガス代を安くする方法は?
ガス代が安い時間帯を狙って取引すると、安くすみます。
日本時間の午前中が、ガス代が安くなる傾向があります。
まとめ:MetaMask(メタマスク)のガス代を設定する方法
メタマスクのガス代を設定する方法は、下記の3つです。
ガス代は常に変動しているため、取引が完了するまで正確な金額はわかりません。 そのため、「ここまでならガス代を払います」と設定することで、処理を早めることが可能です。 基本的に、デフォルトのままで問題ないので、いざという時に手動で設定できるようにしておきましょう!