NFTの発売日、たくさんの人が同時に買おうとした結果、メタマスクがぐるぐる…
買えないまま時間だけ過ぎ、しばらく経ってから「失敗」の表示を見て落胆…
こんな経験ありませんか?
この記事では、メタマスクでトランザクションが詰まったときの対処法を解説します。
この記事を読むことで、「優先購入権を持ってたのに買えなかった…」を、「やったー!買えた!」に変えることができます。
あまり知られていない裏技、「トランザクションを上書きする方法」も解説するので参考にしてみてください。
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トランザクション詰まりの対処法
メタマスクのトランザクションが詰まったときの対処法は4つ。
1〜3は割と知られていますが、4の「トランザクションを上書きする」は知らない人が多いけど確実に詰まりを解消できる方法です。
そもそもトランザクションは何なのかを知りたい方は「トランザクションで知っておくべき2つのルール」の解説を参考にしてください。
スピードアップでさらにガス代追加
詰まったら「取引履歴」から「スピードアップ」をすることで、ガス代を追加できます。
どのくらいガス代を追加するかを、4つの中から選択します。
- 10%の増加:最初のガス代から10%分だけ追加
- 市場:市場のガス代にあわせて追加
- 積極的:市場のガス代より30%ほど上乗せして追加
- 高度な設定:自由にガス代が設定できる
詰まっている時は「積極的」を選ぶと、解消されやすいです。
トランザクションをキャンセルする
一度、キャンセルしてやり直すやり方です。
「アクティビティ」から「キャンセル」します。
ただし、詰まっている時はキャンセルの処理も詰まりやすく、時間がかかります。
なかなかキャンセルされず、イライラ…
裏技|アカウントをリセットする
引用元:MetaMask公式
アカウントのリセットは、アカウントを削除するわけではありません。
残高も減らないし、シークレットリカバリーフレーズを再入力することもないです。
スマホでアカウントをリセットする
右下の設定メニューから「高度な設定」をタップ。
「アカウントをリセット」から「はい、リセットします」をタップしたら完了です。
PCでアカウントをリセットする
右上メニューの「設定」から「高度な設定」をクリック。
「アカウントをリセット」で、「リセット」すれば完了です。
裏技|詰まった取引を上書きする
少し難易度が上がりますが、確実にトランザクション詰まりを解消できる方法です。
Etherscan(イーサスキャン)を利用します。
- 詰まってるトランザクションの通し番号を特定
- メタマスクで番号が指定できる設定にする
- 別ウォレットに0ETHを送金して上書き
まず、詰まっているNonce(ナンス)を特定します。
Nonceは、トランザクションの通し番号のようなもの。
スマホ:Nonce(ナンス)を特定する
下メニューの時計アイコンをタップ。
保留中のものをタップ。
「Etherscanで表示」をタップ。
下にスクロールすると「More Details」の項目があるので、「+Click to show more」をタップ。
Nonceの番号「243」をメモします。
メモしたら左上の「×」をタップして戻ります。
スマホ:メタマスクでNonceを設定
右下の設定をタップ。
「高度な設定」をタップ。
「トランザクションナンスをカスタマイズ」をオンにします。
スマホ:別ウォレットに0ETHを送金
矢印アイコンをタップし、
「送信」をタップします。
「自分のアカウント間の送金」をタップ。
「To:」にウォレットアドレスを入力してもOK。
0ETHを送る
→つまり何も送らないので、誰宛に送金しても大丈夫です。
※「0ETHを送った」という履歴は残ります。
入力したら「次へ」進みます。
「0」を入力して「次へ」をタップ。
また詰まらないように、ガス代を上げましょう。
「ガス代の見積もり」をタップ。
「アグレッシブ」を選び、「保存」します。
ナンスを編集します。
先ほどメモした番号「243」に設定し、「保存」
「送信」で完了。
PC:Nonce(ナンス)を特定する
アクティビティから保留中のものをクリックします。
「ブロックエクスプローラーで表示」をクリック。
下の方に「More Details」の項目があるので、「+Click to show more」をクリック。
Nonceの番号「243」をメモします。
PC:メタマスクでNonceを設定する
右上メニューから「設定」をクリック。
「高度な設定」をクリック。
「トランザクションナンスをカスタマイズ」をオンにします。
PC:別ウォレットに0ETHを送金
「送金」をクリック。
送金先を選びます。
自分のアカウント間での振替、ウォレットアドレスを入力、連絡先から選択
0ETHを送る
→つまり何も送らないので、誰宛に送金しても大丈夫です。
※「0ETHを送った」という履歴は残ります。
「0ETH」を入力し、「次へ」
ガス代を編集します。
「積極的」にします。
カスタムナンスに先ほどメモした番号「243」を入力して「確認」で完了。
詰まりにくいメタマスクの設定
ブロックチェーンの性質上、混雑した時はガス代が高いものから処理されるからです。
この設定をしておくだけで、詰まる確率が減ります。
MagicEdenなどで、NFTを購入する直前まで操作します。
※実際にNFTを買うわけではなく、メタマスクを立ち上げるだけです。
NFTを購入する手順でメタマスクを立ち上げます。
「サイト提案」→「高度な設定」→「最大基本手数料」「優先手数料」を設定。
数字を上げるとガス代は高くなります。
この設定をすると、常に「高度な設定」がデフォルト表示されます。
急いで買わなくていい時は、都度「低」「市場」にして購入しましょう。
ガス代の設定方法は、「メタマスクのガス代を設定する方法」でより詳しく解説しています。
トランザクション詰まりの注意点
ブロックチェーンの仕組み上、詰まりを解消しないと次のトランザクションは処理されないです。
焦って、何度もミントボタンを押してしまうと、また詰まるだけなので注意。
まとめ:MetaMask(メタマスク)のトランザクションが詰まった(エラー)時の対処法
詰まりは、時間が経てば解消しますが、急いでるときは焦りますよね。
やり方が分かったら、落ち着いて処理するようにしましょう。
Nonce(ナンス)を上書きする方法が、一番確実です。
トランザクションはブロックチェーン上で行われているので、メタマスクを削除して復元しても解消されません。
「より高いガス代を払って、トランザクションを上書き」して、再度クリック戦争に参戦しましょう!