ブロックチェーンは、インターネットに次ぐ大発明と言われていますが、その実態は多くの人にとって未知のものです。
この記事を読むことで、ブロックチェーンの基本概念からその応用まで、初心者でも理解しやすいようにやさしく解説します。
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インターネットに次ぐ発明
インターネットは情報のやり取りを簡単にしましたが、
価値とは、
- お金
- 権利
- オープンソースのソフトウェア など
無料でも価値があるものなど、さまざまなものを指します。
インターネットによって、情報がほぼ無料で手に入るのは革命的でした。
ただし、デジタルデータは無限にコピーができることで、価値がつきにくいという問題点があります。
無限にコピーできるため、需要に対して供給が多すぎるからです。
ここで、ブロックチェーンの登場です。
デジタルデータに価値を持たせることが可能になります。
需要があるデータの供給を少なければ、
の関係で、価値がつくということです。
ブロックチェーンによって、価値のやり取りを安全に行えることが発明なんです。
ブロックチェーンで便利になる例
ブロックチェーンのことを理解していなくても、便利さがわかる例をあげます。
前提として、
不動産取引を例にします。
仮にあなたがマイホームを売る時、買い手としてAさんがあらわれた場合。
Aさんは、あなたが真の所有者であることを調べるため、役所で台帳やデーターベースであなたの身元や所有権を確認します。
確認した上で、Aさんと金融機関(融資が必要な場合)は安心して取引できます。
つまり、国などの中央集権が管理するデータベースが必要です。
ブロックチェーンを利用すると
不動産会社にお願いしたり、記録や履歴を請求したり、信頼性や正当性を調べたりする手間が省けちゃうんです。
ブロックチェーンとは
引用元:総務省「進むブロックチェーンの活用」
ブロックチェーンは、デジタルな取引の履歴を保存する技術です。
たくさんのブロックと呼ばれる小さな部分で構成されます。
取引履歴はブロックに格納します。
各ブロックには、いくつかの取引情報が含まれていて、ブロック同士は鎖のようにつながっていく仕組み。
大切なのは、ブロックチェーンが分散型であるということです。
たくさんのコンピューターがブロックチェーンのコピーを持っていて、取引情報を確認することができます。
これにより、情報を改ざんすることができません。
ブロックチェーンの特徴をあげると
透明性: ブロックチェーンの取引情報は公開されているため、誰でも確認することができる。
安全性: ブロックチェーンは改ざんができない。
中央管理者がいない: ブロックチェーンは分散型であり、中央の管理者がいない。
簡単にまとめると、ブロックチェーンは取引情報を保存する特別な技術で、たくさんのブロックで構成されています。情報の改ざんが難しく、分散型であるため、安全性と透明性が高いです。
ブロックチェーンの仕組み
ブロックチェーンは新しい仕組みですが、すでにあった4つの技術を組み合わせてできたものです。
- 暗号化技術
- コンセンサスアルゴリズム
- P2P(ピア・ツー・ピア)
- DLD(分散型台帳)
難しい単語でてきたけど大丈夫。やさしく解説するよ
暗号化技術:詰めて並べる
暗号化技術は知らない間にみなさんも使っています。 たとえばメール。
メールは暗号化されて送られています。
ブロックチェーンは暗号化技術を使い、情報を箱(ブロック)に詰めてチェーン状に並べていく。 「詰めて並べる」です。
暗号化して詰めるのにガス代がかかる
NFTの売買をする時にかかる「ガス代」 ガス代は、取引履歴をブロックチェーンに書き込むための手数料です。
ガス代については、「NFT取引で使われるガス代とは?節約方法も解説」を参考にしてください。
どのくらいガス代をかけるかは、自分で設定することが可能。 多くかけた方が(価格は上がる)処理が早く行われます。 速達郵便のように、特別価格を払ってるから先に処理されるのをイメージしてもらえれば分かりやすいですね。
コンセンサスアルゴリズム:みんなで確認
コンセンサスアルゴリズムを直訳すると「合意方法」 取引内容をブロックに詰めて並べてたのを、「みんなで確認」します。
P2P(ピア・ツー・ピア):管理者はいない
どうやってみんなで確認するのかを解決するのがP2P。 P2Pはサーバーを介さずに、端末同士でデータファイルを共有できる技術。 最初のP2Pソフトは「Winny」 個人間で違法ファイルのやり取りが多発して社会問題になりましたが、P2Pの技術は大変すぐれたものです。 中央のサーバーにアクセスしてダウンロードするのではなく、個人間でやりとりをします。 つまり「管理者はいない」
DLD(分散型台帳):みんなで記録を持つ
箱に詰めて並べ、みんなで確認し、「みんなで記録を持つ」。 管理者がいなくて、みんなで記録をもっているため、改ざんができません。 どこかを書き換えても、分散している他のデータは書き換えられないから違うことがわかってしまう。 ブロックチェーンによる分散管理は、情報の信頼度が高くなります。
ビットコインの堅牢性は逆転の発想
従来のセキュリティ対策は
でした。
しかし、ビットコインのセキュリティは、すべての取引データを公開し、みんなで管理しています。
誰でも見れるという取引の透明性によって、不正行為が発生しにくくなります。
また、たくさんのコンピューターで検証しているため、一部をハッキングしたとしてもバレる仕組みです。
ビットコインをハッキングするには数百億円の費用がかかり、ハッキングが成功した時には価値が暴落する、という結末が待っています。
つまり、事実上ハッキング不可能ということです。
隠すよりも公開する方がセキュリティレベルが高くなるのは、まさに逆転の発想ですね。
ビットコインとブロックチェーンはイコールではない
ビットコインと一緒に説明されることが多いブロックチェーン。 ビットコインは、ブロックチェーンという技術を使って誕生したものです。 安全にデータを記録できる技術であるブロックチェーンをつかい、ビットコインの取引データは過去から現在、これからも記録し続けます。
さらに詳しくは、「ビットコインとは?」を参考にしてください。
ブロックチェーンで起きる変化
ブロックチェーンのことはわかってきたけど、仮想通貨以外で何に使われるの?
改ざんできないことで、利用シーンが出てきます。
ブロックチェーンの技術でNFTが誕生
NFTは、ブロックチェーンの技術を使うことによってデジタルデータに「コレは本物」という証明をしたものです。 本物と証明できることで価値を見いだす人がでてきて、さかんに取引されています。
ブロックチェーンの技術で国際送金が早い・安いを実現
すでに仮想通貨を使って国際送金は行われています。
GMOコイン
中央管理がないので手数料が安く、さらに送金時間は数秒でできます。
国は関係なく、ウォレット同士をつなぐだけ。
将来的にブロックチェーンの技術が利用されるであろうこと
- 不動産登記
- 卒業証書など各種証明書
- 食品産地の証明
改ざんできないので証明書とNFTの相性は抜群です。 学歴詐称、産地偽装など、すべて偽装ができなくなります。 コンサートのチケットから、会員券など他にも利用できることは多岐にわたるので、いつのまにか生活の中に組み込まれていくことでしょう。
ブロックチェーンはなぜ広まっていない?
ブロックチェーンは世界を変える技術ですが、法律や既得権益などの障害があります。
ブロックチェーンに対する法整備が追いついていない
たとえば不動産取引には不動産登記法があるため、すぐにブロックチェーンを取り入れることができません。 新しい技術のため、法整備が追いついていないところが課題です。
ブロックチェーンの活用によって既得権益が失われる
ブロックチェーンは分散型で中央がいない。 つまり、中央で儲けることができません。
そのため、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)をはじめ、中央にいることで利益を得ていた企業にとっては都合が悪くなります。 影響力の大きい企業が積極的ではないのも広まらない要因の一つです。
ブロックチェーンを理解している人が少ない
ブロックチェーンという言葉は聞いたことはあっても、理解している人が少ないです。 そのため、経営者が「ブロックチェーンを利用して事業を進めるぞ!」となっても、従業員に伝わりません。 みんなで概念を共有した上じゃないと、事業として広げていくのは難しいです。
まとめ:今さら聞けないブロックチェーンについて解説
ブロックチェーンは、単なる技術的な進歩以上のものです。 これは、お金、権利、さらには価値の交換方法そのものを変革する可能性を秘めています。 ブロックチェーン自体は直接的な収益を生み出すものではありませんが、NFTなどの新しい形態での利用は、新たな収益源となっています。 この先進技術を理解し、NFTの世界に飛び込むことで、ブロックチェーンのさらなる可能性を探ってみましょう。
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