【初心者向け】ビットコインNFT「Ordinals（オーディナルズ）」をやさしく解説

Ordinalsって何？

ビットコインのNFTについて教えてほしい

そんな疑問にお答えします。

Ordinals（オーディナルズ）は、ビットコインのブロックチェーンで作成するNFTです。

• イーサリアムチェーン → NFT
• ビットコインチェーン → Ordinals

と思ってもらえればOK。

この記事では、ビットコインNFTであるOrdinals（オーディナルズ）について初心者向けに解説します。

Ordinals（オーディナルズ）の誕生

最初のオーディナルズは、2022年12月14日に作成されました。
オーディナルズの誕生は、ビットコインのアップデートから始まります。

ビットコインのブロックチェーンは処理性能が限られているので、取引量が増えることで処理が混雑して遅くなります。
この問題を解消するための2つのアップデート

・SegWit（セグウィット）
・Taproot（タップルート）

により、オーディナルズがつくれるようになりました。

簡単に説明すると、アップデートによってビットコインチェーン（の署名領域）にデータを記録できるようになったので、そこに画像などのデータを保存することできるようになりました。

SegWit：ビットコインの取引データを効率的に処理するアップデート

Taproot：ビットコインの取引をよりプライベートで効率的に行えるようにした

＞＞＞ビットコインとは？ 

Ordinals（オーディナルズ）の特徴

完全にフルオンチェーン

イーサリアムNFTのほとんどは、画像データがブロックチェーンの外に保存されています。
イーサリアムチェーンには、外部データを参照するURLが記録されている仕組み。

中には、クリプトパンクス、CryptoNinja Nounsのように、画像データもブロックチェーンに保存している「フルオンチェーン」もあります。

Ordinalsは画像データもすべてビットコインチェーンに保存されているので、完全にフルオンチェーンです。

フルオンチェーンであるため、永続性が保たれます。
インターネットがなくならない限り、オーディナルズは存在し続けるということです。

＞＞＞ブロックチェーンとは？ 

スマートコントラクトではないので技術的な制約がある

イーサリアムのNFTは「スマートコントラクト」で動くため、バー忍やリビールのような様々なプログラムが実装できます。

Ordinalsはスマートコントラクトではないので、技術的にできないことが多いです。

ただし、将来的には「Stacks」などの発展とともに、自由度は高まっていくかもしれません。

スマートコントラクト：取引の条件やルールを自動的に行うプログラム

Stacks：ビットコインにスマートコントラクトや分散型アプリケーションを付加することを可能にしたブロックチェーン

ロイヤリティの徴収はオフチェーン

NFTのメリットの一つとして挙げられる「ロイヤリティ」

2次流通以降もクリエイターに売上の一部が還元される仕組みですが、Ordinalsにはありません。

正確には、ビットコインチェーン上では徴収できません。
「LINE NFTを売ったら20％の手数料が引かれる」のように、マーケットプレイスが利用手数料として徴収するなど形を変えれば可能です。

マーケットプレイスによっては、ロイヤリティがもらえる！

Gammaで販売されたものは、コレクション作成時にロイヤリティが設定できます。
Magic Edenは交渉次第でロイヤリティをつけられるようですが、大きなプロジェクトでないと難しいようです。

コレクションの概念はマケプレ依存

Ordinalsのコレクションは、クリエイターがマーケットプレイスに「このコレクションに入れてください」と申請することで入れられる仕組みです。

画像自体はコピーできるので、同じ画像でOrdinalsを作ることは可能。
なので、コレクションに入っているかどうかが重要になります。

イーサリアムのNFTでも同様ですね。

例えば、CNP #24642 の画像をコピーしてNFTをつくることはできます。

ただし、本物のコレクションの中には入れられません。
大事なのは、どのコレクションに入ってるかになります。

Ordinalsのコレクションがマーケットプレイスに依存している点は、中央集権的ですね。

＞＞＞CNPとは？特徴や買い方を解説 

Ordinals（オーディナルズ）のメリット

Ordinalsのメリットは

・フルオンチェーンなので未来永劫残る
・基本的にノーユーティリティ、ノーロードマップ
・海外市場につながりやすい
・日本市場はこれから一定程度の成長を見せそう
・今後の技術発展で、イーサリアムNFTに並んでいくかも

が挙げられます。

ビットコインチェーンに刻まれるので、未来永劫残りますね。
また、今のところロイヤリティがないので、売ったらおしまい。
ユーティリティーはないし、ロードマップがないのが当たり前です。

海外勢の売買も気になるところ。
世界有数のNFTコレクション「BAYC」を運営するYuga Labsが販売した「TwelveFold」はオークションを開催し、合計で735BTC、(約26億)を売り上げています。

Ordinals（オーディナルズ）のデメリット

Ordinalsのデメリットは

・ファイルサイズに限界があるので、細かい表現は基本的に難しい
・国内市場がほぼなし
・イーサリアムNFTに比べると、技術的にできないことが多い
・ロイヤリティが入らない

が挙げられます。

今後の発展で解決が期待できることが多いですね。

Ordinals（オーディナルズ）ウォレットをつくる｜メタマスクはNG

Ordinalsの取引をするにはウォレットが必要です。

NFTの売買で使っているメタマスクでは対応していません。
なぜなら、メタマスクはイーサリアムチェーンのウォレットだからです。

Ordinalsはビットコインチェーンなので、新たにウォレットをつくりましょう。

Xverseはビットコイン（BTC）ウォレット。
Ordinals（ビットコインNFT）がつかえます。

＞＞＞詳しいウォレット作成方法はコチラ 

CryptoNinja Ordinals（CNO）始動

国内最大級のNFTコミュニティ「NinjaDAO」から、Ordinalsプロジェクトが始まりました。
その名も「CryptoNinja Ordinals（CNO：クリプト忍者オーディナルズ）」

発売日

2023年7月上旬（7月7日予定）

プラットフォーム

Magic Eden Launchpad

発行総数

500体。レア（完全素体）、コモン、ランダム排出

初期販売価格

0.001BTC（約3,700円：2023年7月時点）

CryptoNinjaやCNPを生み出したNinjaDAOのプロジェクト。
Ordinalsが日本に定着するための、第一歩になりそうです。

まとめ：ビットコインNFT「Ordinals（オーディナルズ）」

Ordinals（オーディナルズ）は、ビットコインのブロックチェーンで作成するNFTです。

Ordinalsのことがわかったら、購入にチャレンジしてみましょう！

＞＞＞Ordinalsの買い方