メタバースについて調べていると
VR端末なんて重くて流行らないよ
セカンドライフの焼き増しでしょ?
子供のゲームに過ぎないね
なんて声を聞いたことがあるのでは。
実際のところ、「メタバースって将来性はあるのかな?」と疑問を持っているかもしれません。
なぜなら、マイクロソフトやナイキなど大企業も参入し、日本政府も後押ししているから。
2027年のメタバース市場規模は2兆円を超えると予測される成長市場です。
この記事を読むことで、メタバースがオワコンではないことが分かります。
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「メタバース」で検索される数の推移
インターネットで「メタバース」のキーワードでどれだけ検索されているかは、世間の注目度に比例します。
Googleトレンドで検索数を調べると、2022年10月までは、ほとんど検索されていません。
2022年1月をピークにして、少し下がった程度です。
Meta社がFacebookから会社名を変更したことで注目を集めた結果、検索数が増えています。
一時的なバズりは過ぎましたが、一定の検索数があるのはまだ注目されていると言えます。
オワコンと言われる6つの理由
オワコンと言われる6つの理由を解説します。
Meta社のメタバース部門が不調
オワコンと言われる一番大きな理由は、Meta社(旧Facebook)のメタバース部門が赤字続きというニュースが大きいです。
同社が注力するメタバース事業部門「Reality Labs」の同期売上高は4億5,200万ドル(610億円)で、第1四半期の6億9,500万ドル(940億円)から35%減少。28億1,000万ドル(3,800億円)の営業赤字を計上した。
引用元:CoinPost
2021年にFacebookからMetaに社名変更したことで、メタバースがバズワード化し話題に上がりました。 ところが、注力しているメタバース部門は赤字を垂れ流している状態。 そのニュースが「メタバースはオワコン」と言われている要因の一つです。 ただし、Meta社のCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、将来的には数千億円の収益を得ることも可能と主張。 短期的には赤字になっていますが、長期的な成長を見据えた戦略であることがわかります。
生成系AI(人工知能)の台頭
2022年後半に登場した「ChatGPT」をはじめとする生成系AI。 それまで時間をかけて作成していた画像や動画、オフィス作業などを一瞬でこなしてしまう技術におどろき、瞬く間に世界中に普及していきました。 世間の関心が、メタバースなどweb3からAIに移っていることがオワコンと言われる理由の一つです。 ただし、AIを利用してメタバース空間に建物を作ったりと、メタバースがAIを活用することでより進化が早まっていくでしょう。
セカンドライフが流行らなかった過去
初期のメタバースとして知られる「セカンドライフ」は、2003年にサービスを開始。 メタバース内で土地やアイテムを売買でき、実際にセカンドライフで得た収益で生活をしている人がマスコミに取り上げられ話題になりました。 ただし、セカンドライフのブームはメディアの加熱が要因の一つでした。 企業が経済効果を期待したが結果が伴わず撤退していった結果、オワコン化していった経緯があります。 さらに、当時の状況
・インターネットの通信速度が遅い
・要求されるパソコンのスペックが高い
という課題も流行らなかった要因にありますが、通信速度・スペックの問題は時代の流れとともに解消している点を認識しておきましょう。 過去に流行らずにブームが去ったという事例が、メタバースはオワコンでしょうと考えられる理由の一つです。
VRゴーグルが重くて使いにくい
VRゴーグルは重いし、コードが邪魔で使いにくいし、こんなの流行らないよと考える人が多いです。 ただ、新しいもの・わからないものを否定的に捉えるのは、人間の性質の一つ。 例えば、iPhoneが発売された当時の感想を見ると、
- これは何をするための道具なの?
- どれもイラネー機能ばっかだよ
- これを持つメリットが感じられない
- 今さわってみたけどデカすぎ
どれも否定的。 流行るかどうかは断定できませんが、VRゴーグルは発展していきます。 小型化、軽量化、メガネやコンタクトのような形状になり、常時着用できる未来を期待しましょう。
高スペックなPCが必要と思っている
メタバースと言っても、種類はさまざま。 リアルタイムで3Dグラフィックスを扱い、高性能なコンピューターが求められるメタバースもあります。 高スペックなパソコンなんて持ってないし、買う必要性もないからメタバースは流行らないと考える人もでてきます。 しかし、スマホ一つで体験できるメタバースも多いです。 手軽に体験できることが認知されていない点が、オワコンと言われる要因の一つかもしれません。
NFTやブロックチェーンの理解が必要
web3系のメタバースでは、ブロックチェーンの技術を利用して作られ、土地やアイテムがNFTで売買されます。 NFTの売買は仮想通貨をつかうため、そのハードルの高さから「流行らない」「オワコン」と言われることも。 確かにweb3系のメタバースではNFTを使いますが、なくても体験できることの周知が必要ですね。
オワコンではない7つの理由|将来性
メタバースがオワコンと考えられるのは、よく分かってないだけかもしれません。
通信速度の向上
近年の通信技術の進化により、メタバースの使いやすさや体験の質が大きく向上しています。 以前はインターネットの通信速度が遅く、メタバース内での画像の表示に制約がありました。 リアルタイムで他のユーザーとのコミュニケーションや協力プレイが難しく、快適なメタバース体験とは言えませんでした。 通信速度の向上により
- スムーズな移動と体験
- リアルタイムのコミュニケーション
- メタバース内のコンテンツが充実
- 多人数参加型のイベントが可能
と、より使いやすく魅力的なプラットフォームとなっていきます。 未来に向けて更なる技術の進化も期待でき、メタバースの可能性はさらに広がっていくでしょう。
メタバース市場に大企業が続々参入
Meta社(旧Facebook)をはじめ、誰もが知っている大企業がメタバース市場に続々と参入しています。 企業がメタバース関連事業に参入するのは、新たなビジネスチャンスがあるため。 そこにオワコン感はありません。 いくつか参入事例を紹介します。
マイクロソフト
ソーシャルメディアやゲームなど個人ユーザーを対象にした「コンシューマメタバース」 職場環境における次世代コミュニケーションの「コマーシャルメタバース」 テクノロジーを使い物理的な世界とデジタルの世界をつなげる「インダストリアルメタバース」 と様々な取り組みを発表しています。
ナイキ
オンラインゲームプラットフォーム「Roblox」内のメタバース空間に、米国オレゴン州にあるナイキ本社を模した没入型3D空間「NIKELAND」を開設。 アバター用のスニーカーなどアパレル展開で、すでに大人気です。 また、自社のメタバースプラットフォーム「.Swoosh」も発表しています。
パナソニック
国内のメタバースに関する業界団体「一般社団法人メタバースジャパン」の設立に携わっています。 また、パナソニックの子会社「Shiftall」がメガネ型VRヘッドセットなどのメタバース向け製品を発売。
NTTドコモ
音楽などのエンタメコンテンツやスポーツ、教育、観光と幅広いジャンルのコンテンツを楽しめるメタバースプラットフォーム「XR World」を運営。 そのほか、AR技術を使ったアプリ「XR City」、14種類のカメラアングルでライブを楽しめる「Matrix Stream」などを提供しています。
KDDI
自宅で渋谷・原宿・大阪などの都市の雰囲気を体験できるメタバースプラットフォーム「VIRTUAL CITY」を展開。 バーチャルとリアルを連動させ、VIRTUAL CITYで買い物をすると自宅に届く、といった仕組みを構想中。
GREE
メタバース事業を軸とする子会社「REALTY」を立ち上げ、メタバースアプリ「REALTY」をリリース。 スマホ向けのメタバース事業を展開し、誰でも気軽にメタバースが体験できます。
リコー
VR空間を利用した「リコーバーチャルワークプレイス」を開発。 VRヘッドセットを使い、物理的に離れた場所にいる人と自然なコミュニケーションが行えることを実現しています。
凸版印刷
ビジネスコミュニケーションができるメタバースサービス「Mira Verse」を提供。 現実空間を正確に取り込んだ高い臨場感の中で、商談や複数の人が協力して取り組む協調作業ができます。
日本政府のweb3政策推進
岸田総理は2022年5月に英国金融街シティの講演で「資産所得倍増計画」を打ち出しています。 その中で「ブロックチェーンやNFT、メタバースなどweb3の推進のための環境整備も含め、新たなサービスが生まれやすい社会を実現する」と言及。 それを受けて、金融庁や経産省などの関係省庁がweb3事業環境整備に向けて動いています。 政府が推進している、メタバースを含めたweb3事業がオワコンとは考えにくいですね。
VR機器やスマートグラスの進化
メタバース体験をより没頭させてくれるVR機器やスマートグラス。 「大きい」「重い」ものから、小さい(薄い)軽いと進化しています。 今後もさらに技術が発展していくことから、メタバースの普及が予想できますね。
ブロックチェーンやNFTの浸透
メタバースと同様に、ブロックチェーンやNFTについてメディアで取り上げられる機会が増えています。
政府が2025年に開く国際博覧会(大阪・関西万博)で導入するキャッシュレス決済アプリの概要がわかった。独自の電子マネーやポイントに加え、偽造できない電子チケットの役割を果たす非代替性トークン(NFT)を保有できるのが特徴だ。
引用元:日本経済新聞
2025年の大阪万博ではチケットがNFTになる発表もあり、社会への浸透も進んでいます。 セカンドライフは時代が早過ぎて流行りませんでしたが、メタバースの土地やアイテムをNFTで売買することで稼げること、今後、一般化していくことでしょう。 YouTuberのように新しい職業として認識される日は、そう遠くないかもしれません。
リモートワークの定着
コロナ禍でリモートワークが定着し、オンライン会議が一般化しました。 従来のオフィスの制約を受けないですむメリットを感じている人も多いのでは。 メタバースはゲームやエンタメだけの世界ではありません。 ビジネス分野でも活用されています。 ビデオ通話より没入感が高いメタバースで、仮想オフィスを再現して働くことも自然と受け入れられていくでしょう。
コミュニケーションの取りやすさ
リモートワークでは直接的なコミュニケーションは減ってしまいがちです。 しかし、メタバースではよりリアルなコミュニケーションになります。 ビデオ通話より、アバターやジェスチャーを使ったコミュニケーションが可能です。 仮想空間でイベントや交流会を開催すれば、実際に会っている感覚も味わえます。 コミュニケーション体験が求められる現代において、メタバースは重要な役割を果たしていくでしょう。
メタバースが普及するための7つの条件
まだ一部の人しか触れていないメタバース。 普及するためには7つの条件と課題があげられます。
- 誰もが使うキラーコンテンツの登場
- 高速なインターネット接続
- メタバースへのアクセスが手軽な機器
- ゲーム以外の日常で使われる
- 既存コンテンツとの連携
- 視覚以外の感覚による没入感の向上
- 法的な規制と責任の明確化
技術の進化でクリアしていけるので、近い将来には一般化していくでしょう。
メタバースを体験できるプラットフォーム
メタバースがオワコンではないと理解するために、体験してみるのも一つの手です。
- ゲーム系
- ソーシャル系
- ツール系
- web3系
4つのカテゴリごとに、おすすめプラットフォームを紹介しているので試してみましょう。 スマホ一つで体験できるところが多いですよ。
まとめ:メタバースはオワコンではない。これから
メタバースの市場規模は2027年には2兆円を超えると予測されています。
インターネットの普及は、コンピューターの処理能力・通信速度のアップがキーポイントでした。
メタバースも同様です。
スマホが進化し、3Gから4G、5Gと通信速度も上がっています。
人間は、一度、豊かで満足度の高い体験をすると、元にはもどれません。
今、ガラケーを使いますか?
日常的に手紙を書きますか?
大手企業が続々と参入しているメタバース市場。
個人でも仮想通貨やNFTを利用して、稼ぐことが可能です。
メタバースがオワコンとは考えずに、これから発展していく市場と認識して生活に取り入れていきましょう!
仮想通貨やNFTを扱うときは、手数料に注意してください。
知らないと損してしまいますよ。
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